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残しておきたい京ことばランキング

 

 

 

まもなく京都検定が行われます(12/12)が、2、3級には「京ことば」に関する問題が出されます。

 

 

過去問はおよそ公式テキストに載っている中から出題されるので難易度としてはさほど高いものではありません。

 

しかしながら「えーっ、こんな聞いたこともないのを載せるくらいならコレとコレを入れといた方が現実的やのに。」と感じている方は少なくないと推察します。

 

(えんばんと=あいにく 、あいさに=ときどき なんて言葉聞いたことありません。)

 

そこで今日はテキストには出ていない京ことばにもスポットライトをあててみようとの考えに至ったわけです。

 

 

中には京都以外でも使われているのもあろうかと思われますがそこは大目にみて下さい。

 

私の思う京都らしさをランキング形式でお届けします。

 

 

第10位

まっかいけ

 

真っ赤を表すさま。標準語なら「真っ赤っか」でしょうが京都ではこう発音します。「真っ赤いけの服着てどこ行くんや?」

 

 

 

 

第9位

ずくずく

 

水気がたっぷりついていること。「あんた、髪の毛ずくずくやで。早よ乾かしや〜」

 

 

 

第8位

なんやしら

 

「何かしら」をこう言うだけで一気に京都らしくなります。「さっきから、なんやしら寒うてしゃあないわ。」

 

 

第7位

どっちゃでもええ

 

これもよく言います。「どっちでもいい。」と言う方が短いにも関わらず気づけばこのもっさりした(野暮ったい)言い方をしている自分が好きだったりします。まあそんなんどっちゃでもええことですが笑

 

 

第6位

◯◯せいでか!

 

「あんた、これ食べるか?」

「食べいでか!」

 

「食べるに決まっているではないか。」と長々と言うより端的にこちらの意思表示をしたい時、反射的に出る言い回し。

聞かれるまでもない問いかけに対する常套的返答句とも言えます笑

 

 

第5位

すかたん

 

大したミスではなく少しばかりのズレを感じるミスを指します。

「こないだから(この間から)、すかたんばっかりしてからに。」

 

したがってこう言われてるうちはまだかわいいのですが、取り返しのつかないミスは決して「すかたん」では済まないのです。言葉の響きもなんやしらかわいいですもんね。

 

 

第4位

ずんべらぼん

 

飾り気がなく殺風景な様子。「あんた、その服なんえ? ずんべらぼんやんか。」 ああ、いかにも京都^^;

 

第3位

そやさかい(せやさかい)

 

「だから」に相当し、これは接続詞ですが「そやさかい(短縮形はそやし)」になると主に反撃、応酬する際の接頭語に近い感覚となります。

「そやさかい、さっきから言うてるやんか!」という風に言われると優しいのかきついのか分からん時があります。

 

ちなみにお隣り大阪ではまず言わないとの証言を得たので当初のランク外から3位に浮上させました。

 

 

第2位

いらいちゃちゃくる

 

触りまくること。これも京都らしくて消滅してほしくないことばです。

 

「お好み(焼き)ひっくり返すまで、そんないらいちゃちゃくんなや〜」

気ぜわしく触れている光景が鮮明に浮かんでくるアクティビティーワードです。

 

 

堂々の第1位

◯◯せな損みたいに

 

「買わな損みたいに。」

「行かな損みたいに。」

「あのぎょうさんの行列見とうみ。並ばな損みたいに並んだはるえ。」

 

そんなにしてまで敢行する価値があるんだろうかと感じたときに発せられる京都人ならではの悪意と皮肉に満ち溢れた、溢れまくった、溢れかえったフレーズ。

 

とりわけ年配の京都人は入店待ちの行列に異様なまでの嫌悪感を示す傾向が強く(私もその一人)こう言わずにはいられないのです。もう行列を目にするたび、ためらうことなく言っています。

まあそう言っている人も知らんてるまに(これも京ことば)にそういった行為をしてるのかもしれませんが笑

 

これが最も京都人の気質を表している様に感じるので私的には文句なしの1位であります。

 

 

 

これらランクインしたものは私らくらいの年代はまだ辛うじて使います。

 

しかし次世代以降は認知度も関心度も低くなる一方ですから、なんやしら寂しい気にならんでもありません。

 

言葉に流行り廃りがあるのは仕方ないところですが、これからは言わな損みたいに言い続けていこうと考えている次第です。

 

掛見

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