センダンはフタバよりクマゼミと仲よし
まもなく長かった梅雨が明けそうです。
近畿地方は5/16からですから実に丸2か月。本当に長い長い梅雨でした。
夏本番と聞くと若いときはそれなりに胸弾み心踊りましたが…笑
先日来、朝からセミの大合唱がはじまりました。
あまりに烈しいので気になって敷地の奥にいってみると…
それから ♪この木、何の木~?のコーナー
「栴檀は双葉より芳し。」のセンダンですね。
「葉は強い除虫効果」とあります。
じゃぁクマゼミは虫じゃないのかって話になるのですが。
私の見た限り、むしろこの木を好んで止まっているように思います。
近くに松などもありますが、そこからはあまり鳴き声がしてません。
なのでこのセンダンの説明としては
「葉には除虫効果の成分があるが、幹が安全なことを知っていて、葉っぱも本当はそんな成分なんか無いんじゃないかと思っているクマゼミにとっては楽園のような木である。」
が正しい表記であると思われます。
夏の風物詩でもあるセミ。
むかしはアブラゼミがそれこそ山盛りいました。
小学生のころは虫かごがスグにアブラゼミで満員御礼状態。
そのころクマゼミは少数派で、比較的樹木の上のほうにとまっていたので長いアミでないと獲れなかった記憶があります。
ところがこの10年くらいで完全に勢力が逆転しています。
ネットにも大阪の市街地などでクマゼミが勢力を増しているとの記事が出ていました。
地球温暖化やヒートアイランド現象が少なからず関係しているようです。
セミは種類によって鳴く時間帯が大体決まっていると言われており
▼クマゼミ・ミンミンゼミは午前中(毎日が半ドン)
▼ツクツクボウシ・アブラゼミは朝方と午後(2部構成となっております)
▼ニイニイゼミは早朝から夕暮れ(ちょっとクマ、ミンミンを羨ましく思っているのかも)
▼ヒグラシは朝か夕方(フレックスタイム。気の向くまま、その日暮らし)
となっているようです。
で、クマゼミの鳴く時間帯をさらに詳しく調べると早朝から午前11時ころまでとありました。
これはなかなか面白い情報です。
さっそく意識して聞いていると… 午前10時57分くらいにはピタッと鳴きやみました。
これだけ正確なのはクマゼミにも労働組合があって「必ず11時までに鳴きやむこと。」との申し送りがあり、なおかつ全員時計を持っているに違いありません。
もし11時まわっても鳴いていたら査問委員会が開かれ
「我々はシャアシャアと鳴く虫だけど規則を無視して、いけしゃあしゃあと鳴き続けるているようではプロとは言えない! セミプロだっ!」
と糾弾されているのかもしれません。
そして昼から数回センダンの木を見にいくとクマゼミが静かにとまって休憩してました。
やはり11時までが就労時間のようです。
ちなみに雨の日はほとんど鳴いてません。
いったいどこに避難してるんでしょうね。
とにかく幼虫時は土中に5年、成虫で地上に出てから一週間ほどの生涯ですから、いま精一杯鳴いていることを応援したいと思います。
そして今年も間違いなく猛暑となることでしょう。
皆様におかれましては十分な水分補給、食事、睡眠をとっていただき無事乗り切っていただくようお願い申し上げます。
そして秋の観光シーズンがどうなるかはまだわかりませんが京都にまた足を運んでいただけるよう強く念じております。
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