為せば成る
また乗務についてのお話をします。
これまでにコンディション不良のまま仕事をしたことがあります。
その中の2度は今でもよく覚えています。(いずれも夜勤)
ひとつめは冬場で、夕方起きると同時に高熱があることに気づきます。
その頃は扁桃腺をよく腫らしてました。幸いほかの症状はなく風邪でないことは確かでした。
しかし実際の体温を知ることは戦意喪失しかないので測っていません。
その日は金曜日。稼ぎ時です。
私には週末に休むという概念はありません。
それと当時は会社出勤時に体温チェックなどしてなかったという背景もあります。
今ならとんでもない話です。
とにかく出勤前の応急手当として「鍋焼きうどん」を食べに行きつけのお店へ。
(なぜかこの方法しか思い浮かばず)
汗が噴き出てきました。
それから薬局で解熱剤(非アスピリン系)を買って服用したのち仕事に臨んだのです。
このあとの仕事中も汗がかなり出ていました。(乗っていただいた方、すみません)
19時に出庫して3時間後にはほぼ平熱に戻り、いつも通りの水揚げをすることができました。
間違いなく「鍋焼き」がこれ以上ないアシストをしてくれたと感謝しています。
それと「下がれ、下がれ~」と念じながら食べてましたから自己暗示にかかりやすい単純な人間だとも思っています笑
これより以前の私なら間違いなく寝込んでいたでしょう。
やはり気の持ちようで人の行動は大きく変わることを身をもって知ることができた一日でした。
2つめの大きな出来事は「歯痛」です。
これまた起床すると同時に上の奥歯がズキンズキンと。
何の前触れもなく、あのイヤな痛みがやってきてしまいました。
土曜日だったので歯医者さんはどこも開いておらず、それに休む考えなど微塵もありません。
(困った人です)
家にいたところで痛みがおさまるはずもないのでとにかく仕事に出ようと決めて出庫しました。
(こういう時に限って引き留めてくれるであろう家族は出払っています)
営業車で走り出したものの痛みは増す一方で仕事どころの騒ぎではありません。(当たり前です)
痛みに打ち震えながら携帯で救急歯科を調べたらありました!
山科の音羽病院に土曜夜間でも診てもらえるデンタル部門がある(今はされてません)とわかりそのまま営業車で向かいました。
まさに地獄に仏です。
比較的若い男性歯科医が登場し「では痛み止めの注射を打ちましょう。」とその注射器をみたら細くて長~~い針が。。。
(今度は恐怖で打ち震えます)
「けっこう痛いですけど我慢してください。」と言われる間もなく。。。
あまりの痛さに「あ゛ぁ゛っ‼」と言いました。
歯痛そのものより痛い目に遭うとは。
しかしこの痛みを乗り越えたおかげでこの日も土曜にふさわしい仕事をして帰ることができました。
日付が変わるころまで口の周辺はしびれっ放しでしたが。
結局のところ虫歯だったのでしっかり治療しました。
元をただせば自己管理ができていないために起きたことばかりです。
しかしこの体験をしたことで少々のコンディション不良はものともしない精神力が宿ったと思っています。
これが週末以外に起きていたらどうしていたか。
ぜったい休んでます笑
週末は水揚げが計算できますが日曜、平日はそうではありません。
当時、周りからは「週末は別人。それ以外はワシら以下。」と評されていたみたいです笑
最近ではコンディションを崩すことはほとんどありません。
しかしタクシーの需要は昼夜、曜日を問わず寂しい状況が続いています。
いつのことになるか全く読めませんが、1日もはやく人が動き出せる状況になることを信じて待ちたいと思います。
掛見